- 所在地福井
- 敷地面積約ーーーm²
- 延床面積約280m²
- 構造木造
- 階数地上1階
- 用途店舗・管理棟
恐竜の聖地に建つ本建物のデザインを進めるにあたり、過去への回帰とリスペクト、そして未来へ向けた発展という2つの要素を、現在の時空においてどのように表現できるかということを意識いたしました。
本建物のデザインメタファーは恐竜の形(DINASOR SHAPE)です。
その形状は、ダイナミックな屋根形状が印象的ですが、都市のビルのように地面からいきなり立ち上がっているフォルムとは対照的に、地面からゆったりと起き上がってくるようなイメージとしました。
こうすることで周辺の自然や樹木のイメージを壊すことなく、逆に調和しながら存在感を出していくことができます。
恐竜の聖地である勝山のこの地にしっかりと根ざし、敬意を払い、力強く前進していく姿を表現しました。
そしてそれは、恐竜が大地から起き上がってくる姿を彷彿とさせながらも、これからの勝山市の発展やディノパークの成功を象徴しています。
さらに隣接する博物館は、恐竜の卵をイメージしたメタリックな近代的な建物ですが、今回の建物は、それに対峙するように形は恐竜そのものをイメージしながらも、自然素材の木材をふんだんに取り入れたナチュラルな建物としました。
メタリックな卵に対して、ナチュラルな恐竜というエリア内のバランスを考慮したものになっています。
自然とともに生きた恐竜に触れ合うアウトドア空間として、周囲の自然に溶け込むナチュラルさを意識しながらも、新しい場所としてのランドマーク性を創出しているデザインとなっています。